ハイドロキノンの副作用って怖い!
ハイドロキノンは、欧米では以前から美白剤として用いられてきました。日本では、2002年に認可され、市販品にも使用されるようになりました。
他の美白成分の10~100倍もの効果があるとされ、皮ふ科やクリニックでも、処方されています。また、効果の高さから「肌の漂白剤」や「肌のシミ抜き剤」とも呼ばれています。
これだけ効果が高いハイドロキノンですが、副作用も強いのでここでは、気をつけなければいけない副作用をご案内します。
目次
ハイドロキノンの効果
ハイドロキノンは、シミ・くすみの原因となるメラニン合成に関係しているメラノサイトやチロシナーゼなどの酵素や細胞を減らします。
これにより、ハイドロキノンが美白に期待できる効果は、2点あります。
- シミができるのを予防する
- すでにできてしまったシミを薄くする
一般的な美白成分は、シミの予防はできても、すでにできてしまったシミには効果が低いものが多いのですが、ハイドロキノンは対応ができるのです。
ハイドロキノンの副作用
短期的な副作用
- ハイドロキノンが4%以上になると刺激が強く赤み・かぶれ・かゆみがでてしまう
- 紫外線にあたると、かえってシミが濃くなる(日焼け止めは必須)
長期的な副作用
- 白斑症(肌の色が抜ける病気)のリスクが高くなる
- 効果が出にくくなる
- 酸化しやすく組織の褐変の可能性がある
- 発がん性物質になる可能性がある
- あやまって飲み込むと皮膚が青っぽく変色するチアノーゼの可能性がある
- 目に入った場合は、眼の損傷を引き起こす可能性がある
- 骨髄に損傷を与える可能性がある(白血病)
- DNA(遺伝情報)に損傷を与える可能性がある
- 皮膚の保護外層が破壊され変色する可能性がある
米国では、ハイドロキノンの濃度は2%まで、4%以上は処方箋が必要と決められていますが、日本では5%以上のものも通販されています。
ハイドロキノンが使えない国
アメリカ合衆国のニューヨーク州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、モンタナ州、テキサス州で美白成分に含まれるハイドロキノンが禁止されています。
2019年、イングランドとウェールズの地方自治体協議会が、がんのリスクを増大させ、肝臓や腎臓にダメージを与える恐れがあるとハイドロキノンを含む美容クリームの使用中止を勧告しました。
コートジボワールでは、濃度2%以上は禁止、ガーナ、ルワンダでは、ハイドロキノンの使用を禁止しました。
安全で効果の高い美白化粧品
ハイドロキノンの副作用を調べているうちになんだか怖くなってしまいました。
じゃあ、ハイドロキノン以外で効果のある美白商品は、どうやって探せばいいのかをご案内します。
美白商品の選び方
1.医薬部外品の美白化粧品を選ぶ
美白化粧品には、「化粧品」と「医薬部外品」がありますが、効果と安全性の面からも「医薬部外品」を選ぶのをおすすめします。
「医薬部外品」は、厚生労働省から「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」という肌効果が承認された美白有効成分を定められた一定量配合されたもの。
「薬用」とも表示される場合もあります。
現在、承認されている美白有効成分は20種類くらいしかありません。ハイドロキノンは、美白有効成分に承認はされていません。
ごくたまに、承認されていない成分を医薬部外品の有効成分として広告している業者を見かけますが…。
「化粧品」は、医薬部外品より人体に対する作用が緩和なもので、身体を清潔にしたり、美化し、魅力を増し、健やかに保つなどが目的のものとなります。
2.まずは、美白美容液
美白美容液、美白クリームなどがありますが、まずは、敏感肌の方でも使いやすい美白美容液がおすすめです。
パラベン・香料・着色料・エタノールなど刺激の強いものが入っていないものを選びましょう。
3.毎日使うものだから
毎日使うものだから、テクスチャー、香り、コスト、使い方など、自分のお気に入りの物を選びましょう。
まとめ
ハイドロキノンは、「肌の漂白剤」や「肌のシミ抜き剤」と呼ばれるほど美白効果が高い成分です。
ところが、効果が高い分、赤み・白斑症・チアノーゼ・がん・白血病など副作用の恐れもあります。
このため現在、ハイドロキノンの濃度を制限したり、ハイドロキノンが使えない国や地域もあります。
当サイトでは、美白ケアにはハイドロキノンを使っていない医薬部外品の美白美容液をおすすめします。